第1章
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語り口はとうに黙りこんでいた。 部屋の白さを静かに実感する。 先ほど壁に反響した 「迎えは来ない」 の「え」に膣がムクリと動くのがわかる。 欲情してるのか「え」という言葉に。 ふと、われに返る、目の前の樋口は言った。 虫みたいな顔で「青いな」と。 白い壁に囲まれた中、 彼は確かに青いと言った。
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