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ジリリリリリッ!!!ジリリリリリリリッ!!!!
「………」
ジリリリリリリリッ!!!!!ジリリリリリリリリr
「………ッチ!うっるせえぇぇぇえ!!!!」
最悪な寝起きで、俺は翌朝目を覚ました。
ベッド横に置いてあった、何処かで見たことのあるようなしかしどうにも頭身のおかしなキャラクターの目覚まし時計が、見た目に似合わない騒音レベルのベルを鳴らして俺を起こしやがった。
舌打ちをして、頭を掻きつつベッドに体を起こす。
今が何時か確認しようと、俺の眠りを妨げた張本人であるゲテモノ時計を探せば、ベッドから少し離れた床の上に中身の電池をだらりと落として転がっていた。
…ッチ。
多分、無意識に俺が時計を投げたんだろう。今思えば、さっき思いっきり近くにあった硬いものをぶん投げた気もする。
近寄って投げた時計を見れば、表面に綺麗なヒビが入っているし、上部のベルもベコベコに凹んでしまっている。
念のため、落ちた電池を再度入れてみるが、案の定、もう秒針が動くことはなかった。
ああ、朝っぱらからついてねえな。
目は冴えたが、どうにも苛立つく気分のままで俺は再びベッドに横になり天井を見上げる。
ゲテモノ時計は壊れちまったが、けど、これの所有者はもういないし、ま、別に壊れたところで構やしないか。
目を閉じれば、未だ鮮明に浮かび上がる昨日の出来事。
『それじゃあね。エドワード』
ああ、胸糞悪い。目を開け隣を見れば、壊してしまったゲテモノ時計のキャラと目があった気がした。
ずっと思っていたが、アイツのセンスは本当にナイな。俺だったら、こんな気色悪い笑み浮かべた時計なんかに、毎朝起こされたくはない。
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