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貴族・・・。
それを聞いて、この大きな態度に納得がいった。
しかし、ここで引きはしない。
「貴族であっても礼儀は必要でしょ!」
「貴様!
ラフィン様に何て事を!」
護衛兵と思われる男性が叫んだ。
「私は、ただ人間としてその態度はどうなのかって言ってるだけでしょ!
貴族?
そんなもん知るか!
貴族であろうと凡人であろうと人間は人間でしょ!」
「捕獲しろ!」
「リカ、ちょっと我慢してね」
「・・・へ?」
私はリカを抱え、猛ダッシュした。
「私、間違ったこと言ってないから!」
去り際に叫んで姿を眩ました。
「エコ!
貴族に逆らっちゃダメだよ!」
「何で?」
「何でって・・・。
だって貴族なのよ!
あんなこと言ったら、殺されちゃうんだよ!?」
「私、運動神経いいから大丈夫!」
「アンタねぇ!」
「それに、追われるのは日常茶飯事だからさ」
私はそう言って笑う。
「はあ!?
アンタがここに来て数日、追われるところなんて見たことないよ」
「だろうね。
だって、見つかってないもん」
「もうわけわかんない!
とりあえず、今日は帰ろう。
いい?
今度からは貴族に気をつけるんだよ?」
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