溶けたアイス

「アイス買ってきたぞ」

「わぁい、ありがとう！！」

「いつまでこっちに居れるの？」

「ん～今日かなぁ。」

「はぁ！？今日！？」

「うん、お迎え来ちゃって……明日から向こうのお祭りの準備しないと……。」

猫が俺の足に猫パンチしてる。
痛くないけど。

「準備出来たら呼ぶからさ。」

「おう。」

「今回は舞うんだから、楽しみにしててね。」

面を被って、ヒラリと回って見せる。

「下手だな。」

「これからだもん。」

「まっ、楽しみにしてる。」

「うん。アイスごちそうさまでした。またね、猫さん。」

「そっちも猫じゃん。」

俺のアイスは既に溶けきっていた。