いつもいっしょずっといっしょ

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ある夜のこと。 りりりりん りりりりん けたたましく鳴る電話の音に、ぼくはびくりと目が覚めた。 おとうさんとおかあさんがいそいで家を出ていく。 ようくんのところへいくの? まって、ぼくも連れてって! 庭でくさりにつながれたままのぼくをのこして、おとうさんたちは車に乗って出ていってしまった。 いやな予感がぼくの胸にのしかかる。 ようくんには絶対にやっちゃだめっていわれてるけれど、こうなったら仕方がない。 ぐぐぐぐ、すぽんっ! ぼくは得意の首輪ぬけでじゆうになると、おとうさんたちをおいかけて夜の町へととび出した。
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