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A 君が急に私の顔の前にアイスを差し出す。
B「えっ? 私に?」
A 「……違う」
そう言ってA 君が右手で指差す。その方向には白猫が……。
A 「 アイス。あげる。ぬこに」
B 「ぬこ? あ、猫のことね。私が猫にアイスをあげるの?」
コクリと頷くA 君。
B 「A 君があげないの?」
A 「俺、クールキャラだから……」
B 「わかった。私があげるね」
私が猫にアイスをあげている間、A 君はずっと羨ましそうに私達を見ていた。
私、本当はね。A 君が動物好きのツンデレキャラだってことを知っていたんだよ。
だから、私は毎日のように狐のお面を付けてるのに、A 君は全然私を好きになってくれない。
A 君……いつか、私にもアイスをちょうだいね。
Fin.
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