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母は裸でバスタオルを巻いたままのアタシの前で立って、アタシをジロジロ観察する。
…マ、マズイ…
「…ユリ…その足はどうしたんだい?…」
早速、母がアタシのどす黒く変色した足に気付いた。
家に帰って来たときは、制服姿だったから、ソックスで隠れて、わからなかった。
アタシは、
「…」
と、黙る。
母はアタシの顔に、自分の顔を近付けてきた。
「…黙ってちゃ、わからないだろ…」
母の声が鋭さを増す。
アタシは蛇に睨まれたカエル同然。
声も出ない。
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