【始動編・ゲームの世界が壊れる刻・第四章】

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この様子からして、メフィストゥを〔デビル〕と呼び。 その呪いの様な影響を受けた皇輝を、何故か〔ターゲット〕と呼ぶ。 また、〔HEAVEN'S‐DOOR〕とも、言っている。 今、〔HEAVEN'S DOOR〕と言えば、F・Sのサービスとして開放されている、仮想現実世界〔HEAVEN'S DOOR〕のみと思われる。 最大容量としての許容が可能なユーザー数は、1億人とも言われる仮想現実空間だ。 日常に於ける、ほぼ大多数の行動をする事が可能で在り。 小学校教育から大学過程までの全ての勉強、公開されている全ての本の閲覧。 スポーツ全般、芸能全般、一部を除く技術免許の取得や更新。 他、許可の取れたあらゆるゲーム、様々な遊園地やアトラクションまで。 寧ろ、出来ない事は、生物としての根源的な、喰う、寝る、出すぐらい。 直接的な生殖行動は出来なくても、体感的にはセックスも、愛撫も、キスも出来る。 そんな、あらゆる事を疑似体験で出来るのが、仮想現実世界〔HEAVEN'S DOOR〕。 だが、HEAVEN'S DOORの全ては、F・S開発の親元となる大手二社の完全なる管理下に在るハズだ。 ゲームを開発する側には、一切の関係は許されないハズなのに…。 また、他のプレイヤーの様子を見る画面を眺めていると、或る不思議と思わざる得ない事実が解る。 〔迷宮~ラビリンス〕なるゲームは、第一ワールドこそ、皇輝と佳織がプレイしてた第一ワールドと同じだが。 一般プレイヤーの第二ワールドは、〔地底洞窟〕と成っている。 雑居ビルなどが出て来るのは、第三ワールドからだ。 詰まり、皇輝と佳織は、第二ワールドを、第三ワールドの内容としてプレイし。 また、皇輝と佳織のプレイした第三ワールドは、一般プレイヤーでは第五ワールドと成って居る。 何故、飛び飛びで難易度を上げる様な事をするのだろうか。 そして、第四ワールドをクリアと同時に、 “横浜に在る〔ボックス〕へ移動する” とは、何か…。 [RE START 別のSCENEへ移動]
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