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寮から校門まで約10分。
同じ敷地といっても、セキュリティの為か寮と学校の間には柵で囲われていてこの校門を通らないと校舎には入れないようになっている。
でも、その他の施設に行けるように、それぞれ別に門はあるので不自由はないみたいだ。
で、副会長と歩いているのだが・・・・・・・
先ほどから周りの視線がオレたちに集中している
それは、副会長に送っているようなのだが
よく見れば、女みたいなカワイイ子やイケメンが遠巻きに見ている。
しかも、顔を赤らめて・・・?
ここって男子校だよな?
これはどう見ても、あれだ・・・女子が好きな男子に送る視線だ。
チラリと副会長を見る・・・・確かに男にしてはキレイ、だと思う。
襟足にかかる程度のサラサラの黒い髪。整った目鼻、
唇はリップをつけたみたいにプルンとしている。
細めの体だが、そこそこ筋肉はついていそうだし、
すらりと伸びた手足を見てもそこらのモデルよりカッコいいと思った。
オレの視線に気づいたのか副会長がこっちを見る。
『やべえ…』
「フフフ、どうやらみなさん、あなたに興味があるみたいですね。
まあ、その制服だと仕方がないかとおもいますが」
「え?オレ、ですか?」
「はい。その制服は一目で外部生だとわかりますし、何よりあなたはキレイですからね」
ニッコリとそんなことを言われて、固まってしまう。
「キレイ・・・オレが?」
「おや?もしかしてご自分の魅力に気づいていない?」
「はあ・・・・」
歯の浮くようなことを言われて気の抜けた返事をしてしまった。
オレがしたことといったら、ここに入ることが決まってから
肩まで髪をバッサリ切ったくらいだ。
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