2460人が本棚に入れています
本棚に追加
/899ページ
え?うそ!ちょっと待って!心の準備が・・・・。
何て思っていたらホントにオレの目の前までやって来た。
「おい早瀬ここで何やっている」
金髪の男が変態に声をかける。
あ、そういやこいつ早瀬って名前だったな・・・。
「何って食事をしているんですけど・・・会長は食べないんですか?」
「いや、食べるけど・・・そうじゃなくてだな・・・こいつらは知り合いか?」
「ええ、昨日話した転入生です。」
「その転入生と何を・・・」
「何をって、私が好きな人といてはいけませんか?」
「ええええええーーーーーーーーっ!!!」
「こ、浩ちゃん、コレがすきなの?」
後ろの二人がビックリしている。
そりゃあそうだろうなオレだってビックリしたんだから。
でもな、だからってコレよばわりはひでえんじゃあねえの?
「どうみても浩ちゃんの趣味じゃないと思うけど・・・こんな平凡」
『こんな平凡』でプチットキレた。
「おい、平凡で悪かったなあ!それに人をコレ呼ばわりしやがって!
オレには相良勇人っていう名前があんだよ!この礼儀知らずがっ!」
「な、何だよこいつ誰に向かって言ってんの!」
親衛隊らしき生徒がムキになって絡んでくる。
「よせ!」
止めたのはチャラい男。こいつも生徒会か?
そのチャラオがオレをじーっと見るとニヤリと笑った。
「君、可愛い顔しているのに言うこと言うねえ~」
「はっ・・・・・・?」
「フフフ、気に入った。ねえオレとデートしようよ」
デート・・・デートって好きな者同士があんなことやこんなことをして
いちゃいちゃするあのデートだよな?
それを、このチャラオとするのか?
このオレが・・・・・・?
「・・・・・・・・・」
「あれ?固まっちゃった?可愛い、ねえ、チューしてもいいかな?」
「勇人っ!」
いけね・・・ん?ゲっ!!
固まっているうちに何かチャラオの顔が接近していた。
「な、何しようとしてんだっ!!」
口より手がいや足が早いオレはこのチャラオにも
やっぱり得意の回し蹴りをくらわしてしまった・・・とさ・・・ハハハ・・
最初のコメントを投稿しよう!