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「おい、何の騒ぎだ・・・?」
声の方を振り向くとそこにはすごいイケメンがいた。
だけど、生徒会みたいな悲鳴や歓声がいっさいなく、静まり返っている。
ええ・・・と、誰、この人?
よく見れば生徒会の人はイヤそうな顔をしている。
その人がオレの側までやって来た。
「おい、貴様がコレをやったのか?」
「え、ああ・・・はい」
床で寝転がっているチャラオに足で突いているが、そんなことしていいのか?
「この状況を全て把握している奴はいるか?」
「あ、はい。オレが・・」
「よし、3人と副会長、貴様も来い」
海斗も早瀬もその男の後を着いていくので仕方なく従った。
海斗の側に行くとそっとこの男が誰なのか聞いてみる。
「風紀委員長だよ。何でも噂じゃ、鬼だっていわれてるらしいよ・・・」
「鬼、か・・なあ、オレたちどこに向かっていんの?」
「風紀委員室だよ。そこで取り調べがある」
「取り調べ?」
「さっき、勇人が回し蹴りをしただろう?それの、だよ」
ああーーそうですか、そうですよね~
原因は何であれ暴力をふるいましたからねえ~
あれかな、これが原因で退学、とか・・いや、そこまではない、か・・・
停学か?来て早々、こんなことになるなんて・・・
まだ兄さんにもあえていないのに・・・
自分のケンカ早さに、呆れてしまう。
オレたちが連れてこられた風紀委員室は広さは教室ぐらいで
中のにもドアがあってそこに取調室がありそこにオレは通された。
「まず名前と学年を言え」
「相良勇人、1年S組です」
ソファーにテーブルをはさみパソコンに打ち込んでいくその姿
はやっぱり男のオレでも見とれるぐらいのイケメンだ。
整った顔に長いまつ毛、なにより金縁のメガネがよく似合っている。
生徒会長とはまた違ったオーラ
生徒会長が王様なら
この人は騎士みたいなそんな感じがした・・・
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