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~会計・五十嵐拓也の視点~
今日は何か、色々あったな~
まさか、あそこで回し蹴りなんかくらうとは・・・
でも、勇人は面白い・・・
ちょっとからかっただけのつもりだった
なのにあんな反応をするとは
あれは男同士に免疫がない証拠
「フフフ、しばらくは退屈しないですみそうだな~」
お花畑を抜けて行くかな~
「ん、あれ、誰かいる」
こんな所まで来る奴がいるなんて
ここはお気に入りの場所なのに・・
「え、うそ!」
何でこんな所に勇人がいんの?
近づいてみてもピクリともしない
「気持ちよさそうだな・・・」
よく見れば、まつ毛が長いし頬は薄っすらとピンク色。
少し開いている唇はプルンとしていて・・・
「美味しそう・・・」
喉がゴクリとなった。
「ちょっとぐらい、いいよな・・・」
左手を頭の横について顔を近づける
息がかかるほどに・・・
それでも、勇人は目を覚まさない
これは偶然ではなく必然・・
そう思ってオレは勇人に自身の唇を重ねた。
思っていたよりも柔らかくて
二度三度とそれを味わう
それでも目を覚まさない彼の開いた唇に舌を差し込む
すると、薄っすらと彼の瞼が開いた
彼の視界に入るのはオレの顔
驚いたのか彼の手がオレの肩にかかる
だけど、体重がかかっているので押しのけることは無理みたいだ
それがわかって拍車がかかる
彼の口内をたっぷりと堪能して離れると
彼はぐったりとしていた。
上気した頬に虚ろな瞳は何ともいえない色気をおびていた。
~終わり~
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