5.風紀委員

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近くまで駆け寄って叫んだ 「そこで、何やっている?」 声をかけりゃあ逃げると思ったんだが そいつは太々しくて、オレを見ると 「邪魔するな!今、取り込み中なんだよ。それとも、雑ざりたいのか?」 鼻で笑われて、プチットキレた。 「ふざけんじゃねえっ!」 右足でそいつの横っ腹を思いっきり蹴り上げてやったら ぶっ飛んで木に背中を打ち付けて伸びちまった。 「弱~っ!情けねえやつ・・」 男のネクタイを抜いて後ろ手を拘束する。 足は、ベルトでいいか! ふう~ひとまずこれでよしっと! 被害にあった生徒の側に寄ると 所々、キズはあるものの 下着はまだ穿いているから未遂のようだ 「大丈夫か、立てる?」 よほど怖かったのだろう・・・ガタガタと震えていて顔は真っ青だ。 「ちょっと、服を直すよ。大丈夫、オレは何もしない」 出来るだけ、優しく微笑んでゆっくりと彼の服装を直した。 「オレ、相良勇人。大変なめにあったな。もう大丈夫だ」 「お、オレ・・散歩していたら、突然・・・あの人に腕を・・」 そこまで話して声をあげて泣き出した。 オレは風紀委員が来るまで彼を抱きしめていた。
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