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近くまで駆け寄って叫んだ
「そこで、何やっている?」
声をかけりゃあ逃げると思ったんだが
そいつは太々しくて、オレを見ると
「邪魔するな!今、取り込み中なんだよ。それとも、雑ざりたいのか?」
鼻で笑われて、プチットキレた。
「ふざけんじゃねえっ!」
右足でそいつの横っ腹を思いっきり蹴り上げてやったら
ぶっ飛んで木に背中を打ち付けて伸びちまった。
「弱~っ!情けねえやつ・・」
男のネクタイを抜いて後ろ手を拘束する。
足は、ベルトでいいか!
ふう~ひとまずこれでよしっと!
被害にあった生徒の側に寄ると
所々、キズはあるものの
下着はまだ穿いているから未遂のようだ
「大丈夫か、立てる?」
よほど怖かったのだろう・・・ガタガタと震えていて顔は真っ青だ。
「ちょっと、服を直すよ。大丈夫、オレは何もしない」
出来るだけ、優しく微笑んでゆっくりと彼の服装を直した。
「オレ、相良勇人。大変なめにあったな。もう大丈夫だ」
「お、オレ・・散歩していたら、突然・・・あの人に腕を・・」
そこまで話して声をあげて泣き出した。
オレは風紀委員が来るまで彼を抱きしめていた。
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