5.風紀委員

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男は風紀委員に連行され、被害にあった生徒は保健室へと運ばれて行った。 心配ではあるがオレにできるのはここまでだ。 「高坂先輩・・・」 「相良、お前が言いたいことはわかっている。 ここではこんな強姦まがいのことが残念ながらよくあることなんだ」 「ウソ・・信じられない。」 「学校という檻に閉じ込められて 恋愛感情を男にしか向けられなくて 頭がおかしくなる奴がいる。 その結果がコレだ。 オレたちは少しでもこの現状を回避したくて動いている。 もう一度言う、相良勇人。風紀委員に入れ! オレたちを助けてくれ!」 強姦未遂を目の当たりにしてオレの意思が揺れ動く 自身のために目立つことはしたくない でも、この人はオレを必要としてくれている はあ~・・・ 「考えさせてください」 「・・・・わかった。期待しているぞ」 口元だけで、笑うこの人はやっぱりイケメンだなと思った。
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