6. リアル鬼ごっこ

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翌日、HRでその件につての話し合いが行われた。 クラス委員の説明を聞いて『は?』って言っちまった。 だって、鬼ごっこだぜ!この年にもなって、 『バカじゃねえの』って口に出しそうになった・・ 危ねえ! でも、ただの鬼ごっこじゃなかった。 鬼から逃げ切った奴にはご褒美がもらえるらしい 「へえ~、ご褒美って何なんだろうな?」 「去年は、デート券だったかな」 「デート券?・・・・そんなの誰がもらって喜ぶんだ?」 「みんなだよ!他にも1日言うことを聞く券だったり、 1か月の外出券だったり、それぞれ選べるんだよ」 「ふ~ん・・・まあ、1か月の外出券はいいかもな」 「だろう?だからみんな頑張るんだよ! 今年こそ逃げ切って権利を勝ち取るんだあ~」 よく見れば、みんな目をキラキラさせている。 「じゃあ、みんな今からくじ引きするから席について~」 クラス委員の声に従いみんな箱に手を突っ込んでくじを引いていく。 オレもドキドキしながら引いた。 「勇人はどっちなの?」 「ちょっと待って、今見るから・・・あ、逃げるほうだ」 「オレは、鬼だよ」 「えーー、何だよ一緒に行動しようと思っていたのに~」 「中島は?」 「オレも鬼」 「委員長は?」 「オレも鬼です」 「何だよ、みんな鬼かよ!面白くねえ!」
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