22. 楽しい楽しい文化祭

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恥かしくなった慌てて体を起こそうといたが、堤はそれを離さずギュッと抱きしめた。 「何かあったのか?」 耳元で囁かれ息がかかる。 「あ・・な、何も」 「嘘つけ・・」 「ウソなんて・・」 こいつまだ白状しないのか、だったら・・ 隠し事をしている吉井にちょっとムカついて耳に息をかけ甘噛みしてやると吉井こ口から甘い声だもれた。 「ん・・や、そこは」 「そこは・・何だ、ん?」 悪戯心が湧き出て更に耳を舐めるとビクッと体が揺れて服をギュッと握られて感じているのが嬉しくて背中に回した手をゆっくりと撫でまわした。 「や・・んん」 耳まで真赤になっている吉井に興奮して更に首から頬へと舌を滑らせていくと潤んだ目をした吉井と目が合った。 ゴクッと喉がなったのは無意識だ。 このままキスしたくなって口を近づけて後少しというところで吉井の手がそれを阻止した。 「ちょっと堤っ!」 顔を推されてイラっとした。 「何だよ、キスくらいやらせろよ」 「はっ、何言ってんだよ」 「いいだろ?」 「イヤだよ」 「いいから、やらせろ」 その押し問答をしていたら遠巻きに見ていた村瀬とバチッと目が合った。 「あ・・」 「・・・・」 茹蛸みたいに真赤になりここがどこだか思い出した。 わあーーっ!!めっちゃ見られてるじゃないかーーっっ!! 動揺しながらも大声で叫びたくなったのを何とか堪えた吉井が堤を殴り飛ばすのに時間はかからなかった。 その様子を見ていた全員が 自業自得だと頷いたのは無論だ。
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