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私に起きた海辺の奇跡です。
「来るの遅いな…」
私は彼を待っていた。彼は遅れたことが今まで無かったのに、今日は1時間たっても来なかった。
「何かあったのかな」
私は気になって彼の家に行こうかと思ったとき、
「お待たせ…」
彼は私の後ろにいた。汗だくだくで急いできたことがわかる。でも私の後ろは森で彼の家とは逆方向何だけど。
「これあげるよ、買っていて遅れてしまった」
彼が持っていたのはアイスクリームだった。
「そんなきずかいいらないのに…」
内心では嬉しかった。たしかに今日は暑い。私は彼からアイスを受け取り食べた。ひんやりしていて涼しくなった。でも何かこのアイス…冷たすぎる。
「このアイス冷たいね。」
振り向くとそこに彼はいなかった。
「あれ?」
私は周りを見渡したがどこにもいない。
その時、スマホに1通の電話が来た。お母さんからだった。
「どうかしたのママ?」
「今あなたの彼が交通事故で…」
衝撃的だった。だって彼に今あったんだよ。
「え、嘘でしょ?今彼にあっていたんだよ。」
「そんなことありえないじゃない。30分前にコンビニから出た後に引かれたのよ。」
「え、そんな…」
私は言葉をなくした。今さっきいた彼は誰だったの?
「そう言えば、靴が2足見つからなかったらしいわよ。あと彼が買った物も。」
靴?私は足元を見渡した。彼がいたところに2足の靴がバラバラにあった。私は知った。彼が会うという約束のために霊になって来てくれたんだと。わたしは崩れ落ち号泣した。
「来てくれて…ありがとう…」
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