.。:+*゚九章 ゚*+:。.

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「よぉ!もぅそんな時間か」 グレンが腰に手を当て、シュテルのいるほうを見上げる。 「シュテルさんのお出迎えですか?」 「ええ。グレンがこの時間に来るよう指定したんですよ」 シオンとカルロがのほほんと会話している真横へ、ストンとシュテルが降りてきた。 スッとカルロの腕がシオンとシュテルの間に入る。 「降りた所がたまたまココだっただけデショ!他意はナイですヨ?!」 「カルロさん、殺気も何も感じないので平気ですよ」 シオンも少し苦笑う。 「それは解っていますが、女性の目の前にというのはいささか頂けません」 腕を降ろしながら、少し申し訳なさそうにカルロが眉を下げる。 「はいはい!とっとと行くぞー。シュテルの要求聞いてやる約束だ。ソレイユはどこに居る?」 「ソレイユ様なら応接室でお待ち頂いてる」 「ん、りょーかい。シオンも来る?」 カルロに軽く返事した後、グレンはクルリとシオンを振り返る。 「同席して良いのですか?」 「見届け人くらいで同席してみる?ソレイユも別に何も言わないだろうし。シオン助けるのにコイツ居なきゃホントにヤバかったしね」 「では是非!」 自分の正体が何となくバレているような気もするが、改めて礼を言うべきであると考えシオンは同席を願い出た。
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