彼女の答え

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 私は今、究極の選択を迫られている。  モフモフした白猫と、差しだされたアイス。  まず最初に言っておく。私は猫が好きだ。  あの犯罪的な可愛さはなんだろうか。あの小悪魔的な尻尾とモフモフ感はなんだろうか。  そんな猫が今、私の横を通り過ぎようとしている。これは絶対追ってモフモフすべきだ。  しかしそんな刹那。私の目の前に一本のアイスバーが差しだされた。  更に言っておく。私の横のこの男は超ドケチだ。7歳の時借りた100円の事を今更蒸し返してくる位にはドケチだ。  そんな男が、信じられない事に無償で、私にアイスを差し出しているのだ。これを神の奇跡と言わず何と言う。  このアイスを食べなければ、二度とこんな奇跡に巡り合えないだろう。  私は悩みに悩んだ。その末に、1つの結論に辿りついた。 「そうか、アイスを食べながら猫をモフモフすればいいんだ!!」 「何言ってんだお前」  
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