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時が経つに連れ、姫はどんどんとシェアハウスの住民を家来(?)にしていった。
姫は単にわがままなだけでなく、妙に愛嬌があり、ほっておけない危うさがあり、そして同性もみとれるような美しさがあった。
更にもう一つ、姫がこのシェアハウスに欠かせない要員となる長所があった。
「何、サークル活動?」
「はい」
トサカが姫にかしづくようにして話す。
「姫にはぜひうちのサークルの看板になって欲しいのです。姫のその美貌で!」
「ふむ。確かに私は美しいわ。けど面倒ごとはご免よ?」
「大丈夫、ただ綺麗な服を着て立って…あ、いや座っていてもらえればいいんです!」
「そう。それなら私にぴったりの仕事だわ」
姫は満更でもないようだった。
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