眠り姫とシェアハウス

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   真四角な白い建物。  まだ建ってそう年月は経っていないため、壁などにも汚れは見受けられない。  「なんだ、割と大したことない城ね」  それでも姫の目には、ひどく貧層な建物に映った。  「城って、君お姫様かなんか?」  「そうよ。私は眠リ乃玉姫。高貴な血筋の生まれなの」  「マジで?すっげ、リアル姫とか、皆に早くお披露目しないと!」  「お披露目するなら、新しいドレスが必要ね。時が止まっていたとはいえ、もう長い間来ている服だから」  「わかったよ、すぐに用意するよ!」  「うん、中々従順ね。特別に私の新しい家来にして上げる」  そして青年は姫を建物の中へと案内した。
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