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結局、最後まで想いを伝えられなくて幽霊になったんだと思う。幽霊になってから半年間、毎日毎日、洋平を追っかけた。それだけが生き甲斐というか死に甲斐になったのだ。もしかしたらストーカーとも言えるかもしれない。それでも洋平を見つめ続ける事こそが私の存在意義となっていた。
今日も草葉の陰からそっと見つめている。
ここは大学の学食。
洋平は湯気の上がるきつねうどんをお盆に乗せて片手にきんきんに冷えたスポーツドリンクの缶をもっている。隣には比呂。大好物であるカレーライスと温かいお茶、そしてアジフライが乗ったお盆を手に持って歩いている。
どこにでもある様な一般的な大学での昼食時間。
「なあ。洋平?」
「なんだよ。比呂。カレー冷めちまうぞ」
二人が会話を始めた。
耳を澄ます。
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