ある夏の日

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学校の帰りによった夏祭り シヲリとタケルは花火を見れため 隠れスポットを訪れた そこは願いを叶えてくれるという お狐様を奉った神社であった 「ほら、アイス。はやく食わねーと溶けるぞ」 タケルは袋と格闘しているシヲリに 取り出したアイスを手渡す 「あっ、ありがとう。今日はやけに親切だね」 タケルはいつも、シヲリの格闘を眺めて楽しんでいた 「バーカ。餌付けだよ、餌付け。 お狐様に餌付けしたら願い事、叶えてくれるかなと思ってさ」 ペット扱いされたシヲリは タケルに抗議の眼差しをむけ、ふと感じた疑問を口にする 「タケルにも叶えたい願いなんてあるの?」 一瞬、黙って考えていたタケルだったが すぐにシヲリに強い決意の眼差しをむける
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