リドルストーリー

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-信号は赤 「ここら辺、うどん屋なんてあったかな...」 あまり馴染みのない道、表通りは見渡すかぎり小洒落た店が並んでいる。 ここら辺一帯は最近区画整理があったのもあり、街全体が綺麗で品がある。どの店も高級志向で、それは住む人たちの生活水準の高さを表している。 財布の中身を思い出してため息をつく。 「はあ...。隣町までいくしかないな」 信号が青に変わる。 エンジンをかけ直し、スロットルを回す。 「陽葵、飯はもうちょっと我慢してくれよ」 横を向く。 ?! 助手席に陽葵の姿はなく、そこにはピンクのヘルメットだけが置かれていた。 「は?!」 状況が飲み込めず見回すと、反対車線側に立っている学校にテッテテッテと入っていく陽葵の姿。 ...あいこわらず迷いのない行動力だな。 「お、おい陽葵ーー!!!」
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