始まりは突然に

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「ではさきにお主の体じゃの、見た目は変わらんが神としての体じゃ」 どうすれば良いのですか? 「触れるだけで良い、勝手に1つになるでの」 触れてみるか…うわっ吸い込まれる? 「どうやらちゃんと入れたようじゃの」 「お蔭様で…」 「オマケじゃ、その姿でも言葉を話せるようにしとるからの」 「ありがとうございます、いつも意思の疎通が大変でしたので」 「うむ、では次に世界の説明じゃ、お主に行って貰う世界はお主が居た所と違い科学は全く発展しておらん。しかし、変わりに魔法が発達しておる。それに伴い動物も普通ではなく、魔獣と呼ばれ人に危害を加えておる、近年この魔獣の凶暴化が激しくての、お主に少々間引きを頼みたい。」 「しかし、私の力でできるでしょうか?」 「その点は心配はいらん、お主も今は神じゃ基礎能力で言えばあちらではほぼ全ての頂点と言えよう…しかし、戦いかたやお主の神としての能力を全く今は理解できていない状況であるのが現状じゃ、そこでこの空間で100年ほど力を使いこなすための修行じゃ。」 「修行ですか、何をすれば?」 「どうやら御主は魔力は備わっておらぬようじゃが凄まじい量の気力があるようじゃな…今はそれを使いこなせるようになるのが一番じゃの」 「気力ですか?妖術を使うための妖力は無くなってしまったのでしょうか?」 「その妖力こそが気力と呼ばれる物じゃよ御主は長く生きておったからなかなかの物じゃがいざ殺し合いがあるかも知れぬ世界では彼方で身につけた妖術では力不足ゆえ、お主を送る世界で戦える使い方を100年かけて教えて行こう。ここでは時間は流れぬゆえしっかり身につけて行くがよい。」
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