上.最終話「笑顔で。」

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そう言って近づいて来る圭也先輩から俺は後ずさるけど、狭い個室の壁に背中がついてしまう。 俺の顔の横に手を突いた圭也先輩は、そのままグッと俺の顎を持ち上げた。 「んぅ…」 そしてキスをされる。 最初は優しく、けどだんだんと激しく。 舌を入れられ、掻き回されて、唇が離れると、壁の方へと体の向きを変えられて、両手を突き息を整える俺の耳元で、「お仕置きだな」と圭也先輩が甘く囁いた。 「っ、は…?」 さっきのキスで頭がぼんやりしている。 首だけ振り返り圭也先輩を見ると、圭也先輩は笑ってない顔のまま、俺のズボンのベルトを外し始めた。 「え、は?待って、…まさかここでっ?」 「職員トイレだから、バレるとやばいな。声、なるべく我慢しろよ律斗」 「えっ、なに?むりっ、無理無理!」 てかっ、学校でするとか何考えてんだよ…!? 慌てて圭也先輩の手を掴むけど、無意味のままベルトが外されてしまう。そのまま首筋を舐めるようにキスをされて、全身が甘く痺れた。 体にうまく力が入らない。 涙目で圭也先輩に止めろと訴えるけど、圭也先輩の手は止まらずに、俺の体を攻め始めた。 「あっ…、いや、だ…っ」 「大丈夫だ律斗、お仕置きでもちゃんと優しくするからさ」 …その気遣いはありがたいけど、なら、せめてこんな場所で発情して欲しくなかったよ。 あ~~も~~さいあくだ!!
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