2

4/64
160人が本棚に入れています
本棚に追加
/138ページ
「っはあ、はぁ…っん、こんなので…感じてなんかないし…」 誰が聞いているわけでもなく1人でブツブツ呟きながらそっと自身にゴムを被せた。こうすればもう擦れる心配はないと思っての行動だった。だが普通は勃ちきってから使うものである。案の定ゴムは緩くこのままでは動いているうちにすぐ取れそうだ。 「緩いな。何か止めるものでもあれば……あ、これで縛っておくか」 余程外れてしまうのが怖いのか周りを見れば資料をまとめるために使っている紐を見つけた。外れないようにとぐるぐると2周ほど回せば少しきつめに結ぶ。リボン結びでは取れそうだと思ったのか固結びにした。 「よし、これで外れる心配もないな!見た目はちょっとアレだが…け、決して俺の趣味じゃないし仕方なくだ!」 改めて見てみれば自分の自身に何をしているのだと怯んだが無理やり納得するしかなかった。こんなことをしている間に少し余裕があったはずの時間は刻々と過ぎていた。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!