第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
「ハア、ハア、そこに座って休もうぜ」 「うん、ハア、ハア」 「ほら」 「どうしたの、これ」 「下の駄菓子屋から貰ってきた」 「そんな余裕良くあったね」 「お前こそ。 猫を一緒に連れて来られるなんて、余裕があるじゃないか」 俺達は、白昼突然町の中に現れた、異形の化け物から逃げて来たところである。 最初、遊び仲間10数人と共に逃げたが、次々と仲間は化け物に捕まり食われた。 昔からこの周辺の守り神と言われている、山神様が祀られている神社がある山に駆け上がると、化け物の追撃は止む。 俺はスマホを取り出し、警察に電話をかけようとしたが、圏外の表示が出ている。 「暫く休んだら、電話をかけられる所を探そう」 女の子もスマホを取り出し画面を見て、返事を返してきた。 「うん、そうだね」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加