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「ハア、ハア、そこに座って休もうぜ」
「うん、ハア、ハア」
「ほら」
「どうしたの、これ」
「下の駄菓子屋から貰ってきた」
「そんな余裕良くあったね」
「お前こそ。
猫を一緒に連れて来られるなんて、余裕があるじゃないか」
俺達は、白昼突然町の中に現れた、異形の化け物から逃げて来たところである。
最初、遊び仲間10数人と共に逃げたが、次々と仲間は化け物に捕まり食われた。
昔からこの周辺の守り神と言われている、山神様が祀られている神社がある山に駆け上がると、化け物の追撃は止む。
俺はスマホを取り出し、警察に電話をかけようとしたが、圏外の表示が出ている。
「暫く休んだら、電話をかけられる所を探そう」
女の子もスマホを取り出し画面を見て、返事を返してきた。
「うん、そうだね」
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