clumsy.7

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「あ、そうだ、さっきスーパーであげはちゃんと五十嵐くんに会ったよ」 「仲いいみたいですね、2人とも」 「それで、今度みんなで食べに行こうかって話になったんだけど」 テーブルの上に料理を並べていく月海はなんだか楽しそうで。 「いいですね、亜生も一緒でいいですか?」 「いいよ。あげはちゃんと決めていいから、決まったら教えてくれるといいよ」 「わかりました」 昼間あったことは忘れているようで、ずっと笑顔だからホッとする。 だけど、俺が帰ったあと亜生くんと2人きりになって、その時果たして大丈夫だろうか。 思い出さないわけはないと思う。 でも、今の俺にはそこまでの干渉はできなくて。 ずっと側にいて守ってあげたいのに。 「ママ、てあらってきた」 「よくできました、はい、座って」 「はーい」 「じゃあ食べよう」 『いただきます』 誰かと揃って食べるなんて、あの旅行以来だからなんだろう、歯痒い感じがする。 だけど、月海の手料理がウマすぎて、そんなことすぐに忘れた。 「ごちそうさま」 「足りましたか?」 「大丈夫だよ」 食べるのに夢中になっていて、気づけばペロリと平らげていて。 いつもはこの倍の時間をかけて食べるのに。 1人は寂しいから箸が進まない。
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