clumsy.7

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友達とか、ほとんど家庭持ちになって、誰も独り身の相手なんかしてくれるわけもなく。 そんなことを考えると、若干焦るというか… 焦ったところで、これはタイミング的なモノだし、まずその前に相手がいない。 だけど、心の中でどこかで焦ってる。 「つぐ…俺に希望はない?」 「──え?」 亜生くんがいることも忘れてそう聞いていた。 切羽詰まってるってこういうことかと、うつむいて苦笑いを浮かべる。 すぐに我に返る辺り、自分はまだ大丈夫かと思うけれど。 「あー、ごめん、なんでもない」 亜生くんにはキョトンとされ、月海には申し訳なさそうな顔をさせてる。 ちゃんと聞こえてたみたいだ。 聞こえなくてもよかったのに。 さて、どうしようか… 「ごちそうさまでした!」 「亜生、お肉残ってるよ?」 「もう、おなかいっぱい」 お腹いっぱいと言うけれど、皿の上にはほぼ料理が残っていて。 旅行に行った時は残してなかったと思うけど。 「またおじいちゃんに何かもらったのね」 呆れる月海はソレ以上何も言わない。 どうやら、毎度のことみたいだ。 「何回も言ってるでしょう?お夕飯前に食べちゃダメだって」 ソレは口うるさく言ってるんだろう、亜生くんが話も聞かず食器を片づけてる。 慣れたこと、か。
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