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まぁ、頼もしいと言えば頼もしいけど。
「あ、冬李さんに泣かされてもぜったい言うのよ?」
なぜだろう、あげはの目が獲物を狙ってるような目に変わってる。
イヤ、うん、別にいいんだけど。
「あげはちゃん、なんか俺を見る目が怖くない?」
「気のせいですよ」
「めっちゃ怖いよ?あげはさん」
「そう?亜生、お姉ちゃん怖い?」
「おねえちゃんはかわいい!」
6歳児にそんなこと言わせてドヤ顔するって、あげはくらいだろうな。
そもそも、亜生はあげはと結婚すると言い張ってるくらいだし。
結婚してるって知ったら号泣しそう。
本人はあげはの隣で嬉しそうだけど。
「小学生に何言わせてるかな」
雷くんが呆れるのはわかる。
だけどこれは、会う度のことだから慣れてもらわないと。
「亜生の方が見る目がいいのよ」
「……へぇ?」
「ちょっと、イチャつくなら家帰ってからにしなさい」
子供を挟んで何やってんだか。
冬李さんは笑ってるだけで止めようとしないし。
いろいろあとでめんどくさいから、亜生の前では極力イチャつかないでほしいわ。
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