第1章

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次の日もまたメモを見つけた 今回はバッグの中だった 会社に到着してスマホを取り出す時に初めて気付いた 昨日の今日で眠れるわけもなく起きていた 『いつ入れたの・・・』 全く気付いていない 怖かった・・・ それからは電車に乗る度に周りを窺いながら怯える毎日だった 駅に着いて電車から降りると足早に家まで急ぐ 『誰かついてきてる・・・』 恐怖心からか気にしすぎて勘違いかもと少し思ってみたが、足音は段々近付いてくる 肩を叩かれ驚いて振り返った 「あの・・・」 大学生位だろうか、若い男性だった 怪しい雰囲気でもなく少し安堵していた 「俺と付き合ってください」 「・・・・」 時が止まったようだった
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