『若恋』 那央の恋

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朝、ベッドから起きて下に行くとさくらさんが足のケガは大丈夫?って聞いてきた。 足首は那央先輩のおかげで腫れも引けて痛みもなかった。 さくらさんに大丈夫ですと笑うとホッとしてた。 部屋を見渡すと那央先輩の姿がない。 「那央先輩は?」 「ああ、写真撮りに海辺へ行ってるんだろう?何かあればあそこへ行くから」 さくらさんの後ろからお兄さんが顔を出した。 「ともかちゃん、那央を迎えに行ってくれる?あいつ、他人を殴ったのって今回が初めてだからきっと」 「殴った…?」 知らなかった。 那央先輩は口は悪いけど、他人を殴ることなんてないと思ってた。 「ともかちゃんを置き去りにした彼を許せなかったんだ、那央は。今頃は頭も冷えた頃だろうし迎えに行ってくれないか?」
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