326人が本棚に入れています
本棚に追加
朝、ベッドから起きて下に行くとさくらさんが足のケガは大丈夫?って聞いてきた。
足首は那央先輩のおかげで腫れも引けて痛みもなかった。
さくらさんに大丈夫ですと笑うとホッとしてた。
部屋を見渡すと那央先輩の姿がない。
「那央先輩は?」
「ああ、写真撮りに海辺へ行ってるんだろう?何かあればあそこへ行くから」
さくらさんの後ろからお兄さんが顔を出した。
「ともかちゃん、那央を迎えに行ってくれる?あいつ、他人を殴ったのって今回が初めてだからきっと」
「殴った…?」
知らなかった。
那央先輩は口は悪いけど、他人を殴ることなんてないと思ってた。
「ともかちゃんを置き去りにした彼を許せなかったんだ、那央は。今頃は頭も冷えた頃だろうし迎えに行ってくれないか?」
最初のコメントを投稿しよう!