『若恋』 那央の恋

2/31
319人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「ありがとう。那央ってすごいね。大好きだよ!」 玲央さんの彼女が可愛くわらうのを那央先輩が見てる。 那央先輩がお兄さんの彼女に心を許してるのは写した写真を見ればひとめでわかる。 もうすぐ結婚するふたりはとっても幸せそうで、周りが祝福する中で那央先輩の顔だけは曇ってた。 「那央先輩」 那央先輩は今年の春に高校を卒業したばかりで、写真部後輩のわたしたちの部活に来ては差し入れをしてくれてる。 今年の夏にはいい写真が撮れるようにと那央先輩は海辺の別荘を貸してくれた。 「わたしも荷物を運ぶの手伝います」 「重いから俺が運ぶよ。ともかちゃんは運んだものを冷蔵庫に入れて」 さくらさんたちが運んできてくれたのはたくさんの食材と、バーベキューのお肉。 さくらさんたちは別荘の隣のコテージに泊まることになってて、一緒にバーベキューをすることになっていた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!