許されぬ恋

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俺を見上げた瞳が大きく見開いた。 俺に少しでも想いがあるのなら拐ってくのに。 だけど、現実は――― すっ、 風が吹き抜け、彼女の後ろに幼馴染みの婚約者が穏やかな笑顔で立っていた。 「話は終わったかな?」 そう。彼女の帰るところはひとつ。 彼の腕の中だった。
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