許されぬ恋

10/16
137人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「……そばにいてくれるか?」 婚約者の元に帰したくない。 たかが遊びのはずだった。 ゲームを仕掛けただけのはずだった。 なのに、気づけば本気になっていた俺がいる。 それを初めて自覚した。 ―――身分違いの恋 「…あの、わたしは」 「知ってる。婚約者がいることも。あんたが誰のものかってことも」 見つめあったまま、わかってても告げずにはいられない。 おそらくもう二度と告げることは許されないのだから。 「俺は、あんたが、好きだ」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!