第2章

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私は妖精エルフ。 今日も私は大好きな人のそばにいる。 「ゴンゾーくん、今日も学校楽しかった?」 「ああ楽しかったよ。それにしてもエルフは学校の話をよく聞きたがるよな?」 「うん!だって面白いんだもの。友達の話とか、先生の話とかもっともっと聞きたいの。今日の出来事を聞かせてよ、ゴンゾーくん」 「そーだなぁ。教室でこんなことがあってさ……」 あの日、エリザベスがゴンゾーくんを生き返らせてくれた。 その代わりに私は妖精になった。 背中にキューピッドの矢を背負った妖精、エルフ。 それがいまの私の姿。 私が急にいなくなって家族や友だち、なによりもゴンゾーくんが心配して私の事を探すんじゃないかって思ったけど、そんな心配は無用だった。 だって私の存在なんてまるで最初からなかったことになっているんだもの。
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