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「おい! 食うか?」
「何じゃい、それは?」
「アイスキャンデーって言う、人間の食い物だ」
「ほう! 貰おう。
うぉ!?冷たい」
寂れた神社の境内に、アイスキャンデーをかじる音が一頻り響く。
「美味かった! もっと食わせろ」
「それだけだ、もっと食いたいのであれば、買いに行こう」
「人間の町にか?」
「ああ。
尻尾を出すなよ」
「儂を、昨日今日生まれた子狐と一緒にするな!」
人間に化けた二匹の狐は、言い争いながら階段を下り町に向かった。
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