6人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「コウイチ君の病は原因不明で非常に重篤です」
白衣の男性から告げられた言葉に、コウイチ君の両親は愕然とした。
「そ、そんな…あの子はまだ五歳なのに」
「よしなさいカズコ…まだどんな病気かもわからないんだ」
父親は自分に言い聞かせるようにそう言った。
「もちろん、十分に希望はあります。我々診断チームも全力を尽くしますゆえ」
「はい、よろしくお願いします」
両親は深々と頭を下げた。
最初のコメントを投稿しよう!