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カチャカチャと食器のぶつかる音で今日もボクは目を覚ます。
ワンルームの狭いアパートのボクの部屋。
そのおよそキッチンなどとは呼べないお粗末な台所で、今日もキミはボクの為に朝食を作っている。
「おはよう」
寝ぼけ眼を擦りながらボクが声をかけると、一瞬驚いた顔をこちらに向けた後、弾けるような笑顔でキミはいつもと同じ言葉を返す。
「おはよう!ごめん、起こしちゃったね。うるさかった?」
「大丈夫だよ。そろそろ起きないといけない時間だしね」
ボクがそう答えると、満足そうに微笑んで、キミはまた調理に取り掛かった。
いつもと変わらない朝。
ボクは、シンクに並べられた皿達をテーブルへと運ぶ。
「あ、良いのにー。私が運ぶから、たっちゃんは座ってて?」
皿を運ぶボクに気付いてワタワタするキミ。
「良いよ良いよ、ふたりでやった方が早いだろ?キミも楽になるし」
「ありがとう」
キミは嬉しそうに微笑んだ。
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