15

3/9
前へ
/157ページ
次へ
もみ合うように二人が争うのを、瀬尾はただ見ているしかできない。 どちらも必死だった。 やがて。 「No!」 白が声の限りに、そう叫んだ。 叫んで、潤の腕を振り払う。 潤の、その表情が、凍り付く。
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

113人が本棚に入れています
本棚に追加