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「潤くん、お願いだから。最後にきちんと話をさせてほしい」 強い目でそう言う白に、ぎり、と唇を噛み締めて、潤は返事をかえさない。 「わかってもらえなくてもいいから、ちゃんと言いたい事を言っておきたいんだ」 まっすぐに見つめ合い、互いに一歩も譲らない構えだ。 その間にも、白が手にしている端末からは時折誰かの声が漏れ聞こえてきていた。 しばらくして、視線をそらさないままに硬い表情の潤が 「…切る前に、俺に代わると約束するなら」 低い声でそう言った。 「わかった、約束する」 白はうなづいて、再び端末を耳にあてた。
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