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「はい」 白の手のひらの上の端末からは、ずっと怒鳴り声がかすかに聞こえ続けている。 それを受け取り耳にあてた潤は、 「今度、俺たちに何かしたら殺すからな」 とだけ言って、乱暴に切った。 父さんも潤くんもしょうがないなぁ、と白は笑っていた。 「二人とも、頑固で強い。潤くんは嫌がるけど、やっぱりよく似てる」 「冗談じゃない」 唾棄しそうな勢いで潤が吐き捨てた。
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