君の名

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「補習サボったんだよ。別に此処に来たかったとかいう訳じゃねー。 ホラ、暑いだろ、やるよ。」 アイスを折り、片方を差し出すと驚いて目を丸くする女。 「わぁ、ありがとう!」 喜ぶ女を見て俺は ー此処にお前が居ないなら、こんなアイスなんて買わねーよ。ー 2つに割ったアイスの片方をかじりつつ頬が赤くなるのを感じたが、 多分これは夏の暑さだからだ、と俺は思う事にした。 暑い夏が来てもまだ、俺は君の名前を聞けていない。
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