子連れの未亡人

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女の裸の胸と胸の間は酔いのせいで赤みを帯びていた。桃色の乳首は上品に、小さな乳輪の上で尖っていた。女は体躯の立派さに引き比べ、わずかな体臭しかなく、汗ばんだ腋も、開いた両腿の付け根も、不思議と清潔だった。そして、髪と同じ柔らかな金髪が生えていた。経産婦独特の開いた女の穴が、息に合わせて動き、下の寝床をぬめり多く湿らせていった。 女は、貴道の愛撫に単純に反応した。ただ貴道がしているというだけで、何度も気を失わんばかりになった。緩いけれども複雑に細かく纏い付く女の穴の中で、貴道もごく自然に、しかし何度も漏らした。 すぐ隣に子供は背を向ける格好で眠っていた。深い寝息を立てていた。 疲れて酔いのだるさも重く感じた貴道が、ふと女に言ってみた。 「女の子って、どんなふうなんだろう。」 女は笑って起き上がり、子供の寝間着の下をするりと下ろした。子供の脚を持ち上げ、貴道に示しながら 「この子は起きないわよ。お好きにどうぞ。」 と言った。貴道は触れてみた。顔を近づけにおいを嗅いでみると、懐かしい哀しみと清々しさで頭が満たされてしまった。 気がついたら自宅の翌朝だった。酔いは醒めていたが、目に泣き腫らした跡があった。寝床の横に、すっかり汚れた女の子の下着が数枚落ちていた。 女のことはいつ忘れてもいい。だが、あの子を手放したくないと貴道は感じた。
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