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「ほら、世界を救ってくれたお駄賃だ」
「えっサイダーアイス？ しかも半分……ですか？」
「なに！？ 不満なの？」
「いえいえ、そう言う訳ではありません」
「足りないなら、これも食う？」
「それもう、半分しかないじゃないですか！」
「お前は不満ばかりだな」
「だって、だって世界を救ったんですよ、この世界を」
「だから？」
「だ、だからって」
「俺には、この世界なんざ、このアイスの棒くらいの価値しかない」
「あ、当たった、当たりですよ、おばちゃんに貰わなきゃ」
「このアイス、当たり付きだったのか！？ これも神の思し召しというやつか」
「早く、行きましょうよ～。来ないと先に行って全部食べちゃいますよ」
「ああ、分かった分かった、俺より先に着く事が出来れば全て、くれてやる」
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