第20章

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ふいに目を開けたカイトがこちらを見る。 頬に添えていた手を取り、唇を押し当てる。 そのまま、眠る。 栞も目を閉じる。 見えなくてもそこにいる、最愛の人。 たとえ明日この手が離れても。 栞の頬を涙が一筋つたう。
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