第20章
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汗をかきすぎる前に浴室から出ると、先程着ていたものとは別の無地の浴衣が用意されていた。 おそらく誰かの着古しだろう、柔らかく肌になじんだ。 床の間のある部屋に戻ると、別のところでシャワーを浴びたらしいカイトがすでに敷かれた布団の脇で正座していた。 首筋に拭き残した湯が光っていた。 その姿にならい、栞も座った。 カイトは手を差し出した。
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