第20章

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そのまま布団に体を倒される。 長い髪が背中の下敷きになって引っ張られるので、もぞもぞと体を動かす。 それをカイトが不安そうに見下ろす。 ようやく髪の毛を背中から解き放つと、栞は両腕を伸ばしカイトの頬をはさむ。 柔らかい頬。 過酷な運命の人なのに、こんなにやさしいところが残っている。 カイトの顔が降ってくる。
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